ラッキーゾーン反対。
このテーマでは以前も書いたのですが続きを書いてみようと思います。
私がラッキーゾーンに反対しているのはNPBのレベルが下がるからです。
まず現在野球ファンの間で問題視されている日本シリーズの結果について考えてみたいと思います。
2001年以降、21世に入ってからセリーグのチームが日本シリーズで勝ったのは下記の通りです。
2001年 スワローズ
2002年 ジャイアンツ
2007年 ドラゴンズ
2009年 ジャイアンツ
2012年 ジャイアンツ
13勝8敗でパリーグが圧倒しています。
特に、ここ7年はパリーグが7連勝しています。
この原因をDHの関係であると主張している方が多いのですが、DHがパリーグで採用されたのは1975年のシーズンからです。
日本シリーズで採用されたのは1985年です。
当たり前ですがDHが採用されたのは、かなり昔の出来事です。
日本シリーズの記録を調べれば分かりますが昔は互角でした。
パリーグがDHを採用している関係で日本シリーズで強いと言う意見はこれで否定されると考えます。
さらに日本シリーズ、交流戦ではセリーグに有利なルールであると言うのが私の意見です。
理由はセリーグのチームはセの本拠地では普段通りの野球ができます。
それに対しパの本拠地ではDHが採用されているので投手の代わりに打撃の良い選手をオーダーに組み込めばいいだけです。
それに対しパのチームはセの本拠地では普段打席に立たない投手が打席に立ちます。
問題はこれだけではありません。
DHの選手をどうするかという問題があります。
普段守備についていない選手を守備につかせるのかベンチに置くのか。これはパリーグのチームにとって非常に大きな問題です。特に名古屋ドーム、甲子園といった広い野球場で外野の守備につかせるとなると得点力を上回る失点に繋がる可能性があるのです。
これに加えて普段は考える必要のない継投の問題があります。
次のイニングに投手に打席が回ってくる場合、続投か交代か?
セリーグのチームはこのような状況に慣れていますが、パリーグのチームは違います。
以上の説明で理解できると思いますが日本シリーズ、交流戦ではセリーグのチームに有利なルールといって問題がないと考えます。
ちなみにMLBでは過去10年のワールドシーズの結果は6勝4敗でナショナルリーグが勝ち越しています。
DHが採用されているのは負け越しているアメリカンリーグです。
この記録もパリーグ優位がDHと関係がないことの判断材料になると考えます。
それでは、どうして近年NPBではパリーグが優位に立っているのか?
私は野球場の広さであるという意見です。
このブログで書いている2001年以降パリーグで起こったことは?
2004年ファイターズが札幌ドームへ移転しました。
2005年イーグルスが誕生。仙台をフランチャイズにしました。同時に、この野球場は日本で一番広い野球場になりました。
これに1999年西武ドームが屋根を設置した際に両翼95m・中堅120mから、それぞれ100m・122mに拡張しています。
要するにパリーグの野球場が広くなったのです。
これに対しセリーグは東京ドーム、神宮、横浜これに加えて当時は広島が古い野球場を使用していた関係で4つも狭い野球場を使用していたのです。
これがどういう影響をもたらすか?
パリーグでは外野手に高い守備能力が求められるようになりました。特に肩と足です。
捕手は強気のリードができます。
投手も強気のピッチングができます。
パリーグでは投手が2ストライクに追い込んでから「打てるもんなら打ってみろ」このような球を投げることが可能になりました。
これは打ち取った当たりがホームランにならないから可能な投球です。
プロの投手が思い切って投げ込んでくるわけです。当然、打者もこの球を打ち返さなくてはならないのです。
野球場が広いことにより、このような相乗効果を生み出してレベルが上がっているというのが私の意見です。
このブログを書いている2020年現在パリーグで明らかに狭い野球場はラッキーゾーンのある福岡ドーム一つです。
現在のホークス1強が崩れるとしたら、それは野球場と関係があるかもしれないと私は考えています。
ちなみに私はラッキーゾーンに入ったホームランを見るとしらけます。「外野フライだろ」とツッコミを入れてしまいます。
以上にような理由から私はラッキーゾーンに反対しているのです。
個人の好き嫌いでこのようなブログを書いているわけではありません。
NPBのレベル向上のためにはラッキーゾーンは撤去。セリーグは広い野球場に建て替えるべきです。