伊藤詩織事件6

伊藤詩織事件の6回目になります。

重要なことですので今回も書きますが私は山口敬之とは面識がありません。当然ですが山口敬之を擁護するためにこのようなブログを書いているわけではないということです。

逮捕状の疑問

逮捕することを被害者に事前に連絡することは原則ありません

今回は前回の逮捕状の続きです。

②ですが逮捕しますと被害者に連絡するということは捜査状況を外部に漏らすということになります。

これに関しても2019年11月28日に地元の警察署に行って刑事の方に質問をしました。

逮捕することを事前に被害者に連絡することはないそうです。

事前に逮捕することを被害者に連絡するのは逮捕と同時に捜査に被害者の協力が必要な事件に限るそうです。

ところが133頁(文庫135頁)

 衝撃の電話

この電話から四日後、逮捕予定の当日に、A氏から連絡がきた。もちろん逮捕の連絡だろうと思い、電話に出ると、A氏はとても暗い声で私の名を呼んだ。

「伊藤さん、実は、逮捕できませんでした。逮捕の準備はできておりました。私も行く気でした、しかし、その寸前で待ったがかかりました。私の力不足で、本当にごめんなさい。また私はこの担当から外されることになりました。後任が決まるまでは私の上司の〇〇に連絡してください」

137頁(文庫139頁)

「どこに聞けばいいのだろう」そんな考えがぐるぐる頭を回った。

私はすぐに、泊まっていたドイツの友人宅に戻り、キッチンから電話をかけた。当時この事件を担当していたM検事に、話を聞きたかったのだ。

M検事にあてに電話をかけると、「M検事はこの件から外れた」と、電話に出た人は言った。

西日の強く差すキッチンで、野菜や果物がたくさん入ったバスケットを眺めながら、今すぐにでも真相を追求しに東京に戻るべきだと思いながら、一方で日本にいなくて良かった、と思った。

よく晴れたとても爽やかな日だった。いつもの曇りきったベルリンの空ではなく、天気だけは良かった。少なくとも、今日この街で電話を受けたことは救いになった。

なぜ伊藤詩織はこの時ドイツに滞在しているのしょうか?

この記述がありますが、不可解なことがあります。

逮捕を事前に被害者に知らせるのは逮捕と同時に捜査に被害者の協力が必要な場合です。

これも2019年11月28日に地元の警察署に行って刑事の方に質問をして、この回答を得ています。

要するに逮捕予定の六月八日に伊藤詩織は日本の、それも東京に居なければならないのです。

ところが逮捕当日、伊藤詩織はドイツにまだ滞在しているのです。

疑問はまだあります

なぜ受けた電話でM検事に電話をしていないのしょうか?

逮捕当日、A氏から電話がきて伊藤詩織は逮捕中止を知ります。

ところが137頁(文庫139頁)

 私はすぐに、泊まっていたドイツの友人宅に戻り、キッチンから電話をかけた。当時この事件を担当していたM検事に、話を聞きたかったのだ。

何故、伊藤詩織は受けた電話で、そのままM検事に電話をかけないのですか?

私なら受けた電話で、そのまま電話をかけます。

M検事に電話をした時間は日本は真夜中です

さらに137頁(文庫139頁)

 M検事あてに電話をかけると、「M検事はこの件から外れた」と、電話に出た人は言った。この人もだ。逮捕のストップがかかった当日に、この件を担当していたA氏も検事も、誰もいなくなった。

西日の強く差すキッチンで、野菜や果物がたくさん入ったバスケットを眺めながら、今すぐにでも真相を追求しに東京に戻るべきだと思いながら、一方で日本にいなくて良かった、と思った。

よく晴れたとても爽やかな日だった。いつもの曇りきったベルリンの空ではなく、天気だけは良かった。少なくとも、今日この街で電話を受けたことは救いになった。

この箇所で不可解なことは

 M検事あてに電話をかけると、

 

こうありますが同時に

西日の強く差すキッチンで、

とあります。西日の刺す時間帯は日没前です。ベルリンの6月の日没時間は20時過ぎです。つまり西日の差す時間帯は19時〜20時の間になります。日本時間は3時〜4時になります。

当然ですが検察庁は閉まっています。電話をかけても誰も出ません。

つまり嘘です!

6月のドイツは晴れが多いです

続いて137頁(文庫139、140頁)

 よく晴れたとても爽やかな日だった。いつもの曇りきったベルリンの空ではなく、天気だけは良かった。少なくとも、今日この街で電話を受けたことは救いになった。

このようにありますがインターネットで調べたのですが、この時期のドイツは曇りがちの天気ではありません。晴れが多いのが現実です。

伊藤詩織は本当にドイツに行っていたのでしょうか?

中村格が逮捕を中止したことは証明されていません

逮捕停止は国会でも証明されていません

188頁(文庫190頁)

A氏は逮捕が取り止めになった当日、「ストップを掛けたのは警視庁のトップ」と言ったが、捜査一課と二課は刑事部に所属しており、その上には刑事部長がいる。「トップ」というのは、「刑事部長」を指すのではないか、という情報を私があるジャーナリストから聞いたのは、二〇一五年の秋頃のことだった。

当時の刑事部長は、中村格氏だった。A氏によると、逮捕当日、その後の聴取に備え、捜査資料はすべて高輪署に備えていたという。それなら、中村氏は何を見て、どのように逮捕の中止を判断したのだろうか。

この記述があります。

ところが中村格が逮捕を止めた、これに関しては一切の裏付けが示されていません。

中村格が逮捕を止めたことを証明する内容がどこにも書かれていないのです。

それ以前に逮捕状を発行された状況で中村格が独断でこれを止めた。これが事実であれば、とんでもない大問題です。

この逮捕停止に関しては柚木道義衆議院議員が国会で質問までしています。

ところが何の問題にもなっていません!

つまり逮捕状は発行されていない可能性があると考えます。

少なくとも私は逮捕状が発行されていないと考えています。

この件で反論がある方は逮捕状が発行されていたことを直接、間接的どちらでも構わないので証明して下さい。

中村格以外なぜ匿名にしているのでしょうか?

この逮捕停止には、まだ疑問があります。

中村格を実名で書いているにも拘らず。

捜査員A氏 匿名

A氏の上司〇〇 匿名

M検事 匿名

あるジャーナリスト 匿名

逮捕停止が事実であると主張するのであれば、すべて実名で書く必要があると考えます。

もっと言えば

中村格 警察庁採用の国家公務員

捜査員A氏 高輪署勤務に勤務しているので地方公務員

A氏の上司〇〇 これも警視庁で捜査を担当しているので地方公務員

M検事 検察庁採用の国家公務員

あるジャーナリスト 民間人

※警視庁に採用された警察官は東京都の職員で地方公務員になります。

中村格は国家公務員で実名表記しています。そうであれば同じ国家公務員のM検事を匿名で表記していることは明らかに不可解です。

とりあえず書いただけでもこれだけの疑問、証明されていない出来事が出てきます。

「ブラックボックス」という本がどれだけおかしな内容かは理解できると思います。

とてもじゃないですがジャーナリスト志望の方が書いた本とは思えません。

重要なことですが私は山口敬之とは面識はありません。

要するに山口敬之を擁護する動機は私には無いということです。

それにもかかわらず伊藤詩織という人物に対する不信感、疑問が湧いてきます。

これ以外にも、この事件では伊藤詩織に対する疑問があります。

重要なことですので、このブログを読まれた方は私の意見を鵜呑みにしないでご自身で「ブラックボックス」を読んで判断をしてください。

場合によっては

つづく!

伊藤詩織事件7へ続く

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