このブログのタイトルは「仮面ライダーV3」第1話でライダー2号がV3に改造前の風見志郎に言ったセリフです。
ストリーを紹介します。
風見志郎の自宅を襲うハサミジャガー
その目の前で家族が皆殺しに
そこに本郷猛が登場
ライダー変身
仮面ライダーに変身
ハサミジャガーを蹴散らす
ライダー2号も駆けつける
2号:本郷どうした。
1号:風見の家族が皆殺しにされた。
2号:なんだって。
1号:恐ろしい奴らだ。来てくれ。
風見:今日で俺限り人間であることを捨てる。復讐の鬼となって親父たちの仇は必ず取る。
仮面ライダーお願いだ俺を、俺を改造人間にしてくれ。
1号:風見お前の気持ちはよくわかる。しかし個人の復讐のために力は貸せない。
風見:しかし俺は
2号:改造人間は私たち2人だけでいい。人間でありながら人間でない。その苦しみは私だけ2人だけで十分なんだ。
このセリフの正確な言い回しは当然ですが覚えていませんが、何故かこのセリフがリアルタイムの記憶で強く残っています。
これに加えて旧1号ライダー編で「改造人間にされてもう普通の人間に戻れない」主人公の苦悩が描かれていて、これも記憶が強くあります。
つまり私にとって仮面ライダーは「人間でありながら人間でない。」のです。
これが私にとっての仮面ライダーの定義と言っていいでしょう。もっといえばかつてはこれが仮面ライダーの定義であったと言っていいでしょう。
この思い込みがある関係で私は現在放送されている「仮面ライダー」の名を冠した番組に強い違和感。もっと言えば憤りを持っています。
当然ですが現在には現在の「仮面ライダー」があるのは当然です。
さらに「仮面ライダー」は子供のものです。
「仮面ライダー」は玩具メーカーがおもちゃを売って利益を出す。このビジネスモデルでビジネスをやっています。
「仮面ライダー」の名を冠した番組だからスポンサーがついて、制作されているのも現実です。
「仮面ライダー」の名を冠した番組の制作に関わって生活されている方々が大勢いる現実も知っています。
東映の映画で年間で最も興行収入が多い作品が「仮面ライダー」と「戦隊シリーズ」であることも知っています。
つまり「仮面ライダー」の名を冠した番組は現在ではビジネスとして確立されているのです。
現実問題として「仮面ライダー」の名を冠した番組を終了させることは、この番組に関わって生活されている方々の生活を脅かすことになるのです。
これらをすべて私は理解しています。
それでも言いたいのは
かつて子供だった視聴者の思いを無視しても良いのか?
これです。
現在の「仮面ライダー」の関係者にはこの言葉を送りたいと思います。
人間でありながら人間でない。その苦しみは私だけ2人だけで十分なんだ。
この話題は非常に難しいテーマだと思います。
「本来大人向けに作っていたはずのものが、子供にヒットしたせいで初期のブラックな描写が黒歴史化してしまう」というのは子供番組にありがちなことです。
他に例を挙げればクレヨンしんちゃんやゴジラなどがそうでしょうか。
やはり商売の観点から考えれば、オールドファンをオミットするのが正解と言わざるを得ないですので、当事者としては寂しいところではあります。
仮面ライダーから「改造人間の悲哀」というテーマが失われたのは、それこそ平成以降ですね。
デビルマンや異星人ヒーローものにも連なる珍しくないテーマですが、子供向け番組にはそぐわないというのは正しい判断だと思います。
手術忌避や、体にボルトやペースメイカーを入れた子供に対する差別など、子供たちにとってマイナスの効果が目に見えているからです。
https://www.youtube.com/watch?v=MqsetPtzzOg
ちょうど、仮面ライダーV3の1話と2話が無料公開されています。
久しぶりにご覧になってはどうでしょうか?
アドバイスありがとうございます。
V3の第1話と第2話は先月DVDで視聴しています。
昨日はYouTubeで第1話を見たのですがデジタルリマスターをしてあったので画面が非常に綺麗だったのが良かったです。
第2話もデジタルリマスターをしてあると思いますが、そこは東映です。レーザーディスク画面になるものはYouTubeでは公開はしないでしょう。
今回Xも第1話が公開されてますが「ブルーレイを売るための戦略ではないか?」と疑っています。
ボロが見られる話数は公開しないと思います。
とにかく東映の昭和仮面ライダーを利用した映像作品のビジネスは悪評プンプンなのが現実です。
ちなみ私がブルーレイを持っているのはクウガとアギト、アギトは映画も持っています。