東京オリンピックでの女子バスケットボールについて

今年無事に東京オリンピックが開催されて何よりです。

私的には女子バスケットボール銀メダルが一番嬉しかったです。

ただ、決勝のアメリカ戦では試合への入りが非常に硬かったことが悔やまれます。

第1クォーターの序盤で確実に決めていなければならない2点シュートを3本落としたことが悔やまれます。

これが決まっていれば6点です。

この3本のシュートが決まっていれば試合はどうなったかわからないというのが私の意見です。

それと今回バスケットボールは無観客でした。

これを有観客それも満員にしていればどうなったかわからない。これも意見として持っています。

会場のさいたまスパーアリーナは満員にすれば約2万人が収容できます。

オリンピックの決勝戦で地元のチームを相手に試合をするとどうなるか?

アメリカからすれば完全アウェーの状態です。

日本シリーズの甲子園球場状態です。

事実アメリカの選手が試合後「無観客で助かった」といった趣旨の発言もしています。

バスケットボールという競技は選手の背の高さが大きく物をいうスポーツです。高さのアメリカに対し組織力の日本といったところでしょうか?

日本のサイズでよくあれだけの結果を残せたと思います。

バスケットボールの常識で考えればサイズのない日本がこれだけの成績を残すことは考えられないことです。

すべての常識は破るためにある!

この見本のような結果です。

ただ試合を見ていて「正直高さが欲しいな?」こうも感じました。

なんだかんだいってゴール下を支配できれば有利なることはバスケットボールの現実です。

NBAでも近年3ポイントシュートを打つセンターがいますが、見方を変えれば「ゴール下を支配できないだけでしょ?」こう言いたくなります。

私は1980年代後半からバスケットボールを見ているのですが、この当時はゴール下を支配できるセンターの存在は強豪チームに必要不可欠でした。

1992年にアメリカがドーリームチームを結成しますが同チームにはパトリック・ユーイング、デビット・ロビンソンの2人が選ばれています。

これを見てもゴール下を支配できる選手の重要性が理解できます。

アキーム・オラジュワンの名前がありませんが、バルセロナオリンピックの時点ではアメリカ人でありませんでした。

このドリームチームには1人だけ大学生が選ばれています。

デューク大学のクリスチャン・レイトナーです。

これはバルセロナオリンピック以降NBAの選手でチームを構成するかどうか決まっていなかった関係で学生を1人入れておこうということで選ばれたとのことです。

この時デューク大学のクリスチャン・レイトナーを選ぶか、ルイジアナ州立大学のシャキール・オニールを選ぶかでアメリカは迷って白人だからレイトナーを選んだと一般的には言われています。当然ですが事実かどうかは不明です。

どちらにせよバスケットボールではゴール下を支配できるセンターがいるに越したことはありません。日本代表のヘッドコーチのトム・ホーバス氏も本音はゴール下を支配できる選手が欲しかったと思います。

ただ、そのような選手がいないことは最初から分かっていたことです。

そのようなチームにも関わらずこれだけのチームを作り、これだけの成績を残してことは特筆するべきことです。

これに対して男子の成績は少々物足りなさを感じます。

これに関しては大会前から現在の男子代表の世界での立ち位置は理解していましたが女子に比べてサイズのある男子がこの結果は反省する必要があると考えます。

私がこのようなブログを書くまでもなく反省はしていることでしょうが?

改めて今回の女子の成績、戦い方はアマチュアのチームには参考になるのではないでしょうか?

私は昔からアマチュアチームはNBAよりも日本の女子リーグの方が参考になるという意見を持っていました。

日本のアマチュア選手にNBA選手のような高さ、パワー、スピードを要求することができないからです。

とりあえず日本のバスケットボール関係者には今回の成績に満足することなく頂点を目指すようにして欲しいということです。それと過去には女子スポーツではソフトボールが北京オリンピックで金メダル。(今回の東京オリンピックでも金メダルを取っている)サッカーでもワールドカップでの優勝を経験していますが、その人気が一過性のもので終わっているという問題があります。

今回の成績で国内リーグの人気が注目されますが、この人気を一過性のものでなく国内リーグの継続的な人気に繋げていくようにお願いします。

それとJSPORTSにお願いなのですが男子のBリーグだけでなく女子リーグの試合も放送してください。これは大学生の試合にもいえます。

とりあえずバスケットボールファンからすれば今回の東京オリンピック最大の喜びは女子バスケットボールということです。