仮面ライダーBLACKで秋月杏子が登場したのはあだちウィルスです

「仮面ライダーBLACK」には2人のヒロインが登場しています。

1人は田口萌が演じる紀田克美。彼女は堀内孝人が演じる秋月信彦(シャドームーン)の恋人して明確に描かれいます。大学2年生の設定なので信彦とは同い年と考えられます。

ちなみに愛車はMAZDA RX-7。19歳でこのような車に乗っているのが番組放送当時から気になっていました。私も欲しかったことをよく覚えています。

もう1人は井上明美演じる秋月杏子です。

この秋月杏子のポジションが非常に微妙なのです。

まず「仮面ライダーBLACK」の登場人物ですが主役が倉田てつを演じる南光太郎。

この南光太郎の父親は光太郎が3歳の時に死亡しています。それを親友の秋月総一郎が引き取って息子として育てます。

秋月総一郎の実の子供、信彦、杏子と一緒に兄弟として育てるのです。

それが南光太郎と秋月信彦の2人がゴルゴムの時期創世王ブラックサン、シャドームーンに改造されます。

南光太郎と秋月信彦を改造人間にすることを秋月総一郎は知っていたのですが人間としての記憶を消すことまでは知らせてはおらず。「2人の記憶を消すのはやめてくれ」とゴルゴムの三神官に迫りこの時の事故で南光太郎はゴルゴムからの脱出に成功。仮面ライダーBLACKとして戦うことになるのです。

このブログのテーマにしている秋月杏子は血の繋がりはありませんが南光太郎と兄弟として育っているのです。

番組開始の時点で南光太郎は19歳(秋月信彦とは生年月日が同じ)、秋月杏子は高校2年生ので16歳か17歳になります。

つまり南光太郎、秋月信彦、秋月杏子の3人は物心ついた時には兄弟として育っているのです。

「仮面ライダーBLACK」第1話では南光太郎は秋月杏子を「杏子ちゃん」と呼んでいます。これはその後も続きます。

それに対し秋月杏子は南光太郎を「お兄ちゃん」または「光太郎さん」と呼んでいます。

ちなみに秋月杏子は第1話では南光太郎と秋月信彦をまとめて「お兄ちゃんたち」と呼んでいます。

物心ついた時から兄弟として育っているので当然と言えば当然ですが?

ただ紀田克美が秋月信彦の恋人として明確に描かれているので南光太郎と秋月杏子の関係は自然と微妙な関係で描かれるようになっていきます。

「お兄ちゃん」と呼んだのは第1話だけでその後は一貫して「光太郎さん」と呼んでいます。

この2人の関係は放送当時から非常に気になっていました。だからこのようなブログを書いているのですが?

この2人は兄弟として育った関係なのですが物語が進むにつれて関係が怪しくなっていきます。

この2人は恋人なの?

このような関係で描かれるようになっていきます。

そもそもこのような可愛い女の子と同じ家に住んでいたとは、正直当時羨ましかったです。

人間の自由のために戦いながらその一方では「恋愛?」もしっかりしているようです。

第1作の「仮面ライダー」でも旧1号編では本郷猛にも緑川ルリ子という友達以上恋人未満の女性が存在してます。

このような女性の存在は「仮面ライダーV3」で珠純子が登場していますし、「仮面ライダーX」では水城涼子がはっきりと恋人として描かれています。

これ以外の昭和ライダーにはこのような女性は存在しません。

あえて例を挙げれば「仮面ライダーストロンガー」での電波人間タックルの岬ユリ子の存在くらいでしょうか?

こうやって書いてみると仮面ライダーは人間の自由のために戦いながら若い男性としてしっかりと?

恋愛にも力が入っていたのでは?

こう言いたくなります。

南光太郎と秋月杏子の関係に戻ります。

何故このような人物設定がされていたのか?

理由は

あだちウイルス

これ以外には考えられません。

あだちウイルスの発見、命名者は漫画の島本和彦です。

「アオイホノオ」15巻の152頁から説明があります。

ぜひ買って読んでください。

あだち充といば有名な漫画家なのでみなさんご存知と思います。

最大のヒット作は「タッチ」ですが、この作品では双子の上杉兄弟とお隣で幼馴染の浅倉南が主役です。弟の和也が死んだ時は本当にショックでした。私は少年サンデーの連載で読みました。

「タッチ」はその後、上杉達也と浅倉南の恋愛関係がしっかり描かれています。

あだち充が漫画家として頭角を表し出したのが「陽当たり良好」と「ナイン」の2作で間違いがないと考えます。どちらも恋愛を中心に描いています。いわゆるラブコメ路線の作品です。

最初のヒット作が「みゆき」で間違いがないと考えます。

知らない方もいると思うので説明しますが同作は主人公、若松真人に恋人の鹿島みゆきが登場します。ただ同時に血のつながりのない妹、若松みゆきが登場します。

しかも若松真人は連載開始時、高校1年生なのですが、妹の若松みゆきが父と海外で暮らしていたために6年ぶりの再会をするところから始まります。

鹿島みゆきと若松みゆきの2人の間で揺れ動く軟弱な若松真人を延々と描いている作品です。

ちなみに鹿島みゆきはロングヘアーで若松みゆきはショートヘアーです。

ハッキリ言ってこの漫画中身はありません。

ロングヘアーの鹿島みゆきとショートヘアーの若松みゆきどちらがタイプですか?

これだけの漫画です。

この漫画は最終的に主人公、若松真人が妹のみゆきを選び結婚してフィナーレを迎え、最終的には名作になる漫画です。

「みゆき」の連載が1980年から1984年。

「タッチ」は1981年から1986年。さらに同作はアニメもヒットします。放送は1985年から1987年です。

この当時、あだち充の作品は大きな影響をもたらします。

他紙の漫画でこの影響を思いっきり受けた作品もありました。作品名はみなさんで調べてください。私は委員長が好きでした。

あだち充の作品はこの当時大きな影響を持っていました。

これを一般的には?

あだちウイルス

と呼んでいます。

「仮面ライダーBLACK」で秋月信彦の恋人として紀田克美がそして秋月杏子が登場しているのは

あだちウイルス

この影響を思いっきり受けてのことです。

それだけあだち充の影響力はありました。

しかし仮面ライダーにまで影響を及ぼしていたとは?

あだちウイルス

恐るべし!

「仮面ライダーBLAC」で秋月杏子が登場したのはこれが理由です。これ以外には考えれません。

漫画家の島本和彦にぜひ読んでもらいたいブログです。

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