伊藤詩織事件16

伊藤詩織事件16です。

前回ホテル到着時の伊藤詩織の運搬方法をタクシー運転手の証言から検証したのですが、今回は「ブラックボックス」の伊藤詩織の記述内容からも検証しようと考えます。

重要なことですので今回も書きますが私は山口敬之とは面識がありません。当然ですが山口敬之を擁護するためにこのようなブログを書いているわけではないということです。

山口敬之はどうやって意識を失った伊藤詩織を運んだのか?

79、80頁(文庫82、83頁)

 確認した映像には、タクシーから降りる山口氏の姿が映っていた。しばらくそこに立っていた山口氏は、やがて上半身を後部座席に入れて私を引きずり出した。そして、歩くこともできず抱えられて運ばれる私の姿を、ホテルのベルボーイが立ったまま見ていた。

記憶にはない自分の姿に、私は鳥肌が立ち、吐き気に襲われた。怖かった。

(中略)

その後、高輪署でもう一度、確認のためにこのビデオを見なければならなくなった。怖くてもう一度見る自信がなかったので、Kにお願いして、一緒に来てもらった。「取調室には一緒に入れません」と再三言われたにもかかわらず、「何も口を出さないので」と強く言って、彼女は同席してくれた。彼女もまた、今まで見たことがないほどぐったりして抱えられていく私の映像に戦慄し、吐き気を催したそうだ。

入口のカメラの次は、ホテルのロビーを横切る映像になる。山口氏に抱えられた私は足が地についておらず、前のめりのまま、力なく引きずられ、エレベーターの方向へ消えて行った。

最後の映像は、明け方に私がうつむきながら、足早にホテルを去って行く映像だった。

ここでの疑問は山口敬之はどのように担いで伊藤詩織を運んだのか?

伊藤詩織は自身が山口敬之にホテルに連れ込まれる様子を下記のように書いています。

歩くこともできず抱えられて運ばれる私の姿を、

この記述があります。

前回のタクシー運転手の証言と合わせるとお姫様抱っこっであると私は最初判断しました。

この部分の記述とタクシー運転手の証言内容が一致するからです。

ところが、これでは前回書きましたが地面に置いたバッグを拾うことができません。

お姫様抱っこで運んだことは否定されます

これに下記の記述が加わると説明のしようがなくなります。

山口氏に抱えられた私は足が地についておらず、前のめりのまま、なく引きずられ、エレベーターの方向へ消えて行った。

これではお姫様抱っこにはなりません。

つまりお姫様抱っこでホテルに運んだことは否定されます。

同時に前回引用したタクシー運転手の証言にはここにも嘘が含まれているのです。

山口氏に抱えられた私は足が地についておらず、前のめりのまま、

この状態ではおんぶの状態になり下の状態になります。

おんぶで運んだことも否定されます

ところが伊藤詩織はこの後、重要な内容を書いています。

力なく引きずられ、

引きずるとは運ぶ物体が地面に触れている状態での移動を指します。

ところが「ブラックボックス」で伊藤詩織は

前のめりのまま、力なく引きずられ、

これは下の状態になります。

当然ですがおんぶではなくなります。

それ以上に問題なのが下記の記述です。

私は足が地についておらず、

この運搬方法では思いっきり足が地についています。

当然ですが、これには無理があります。

この運搬方法も否定されます

私は足が地についておらず、

この状態を可能にする運搬方法を考えました。

百歩譲ったとしても下の方法しかありません。

ただ、この状態を「足が地についておらず」こう表現することはありません。

さらに、この状態でホテルのエレベーターまで行くことが可能なのでしょうか?

ホテルの入り口で大騒ぎになることは間違いがありません。

さらにこれだと

前のめりのまま

この状態ではなくなります。

当然ですがこの運搬方法も否定されます

下記、記述内容の状態を可能にする運搬方法はありません

山口氏に抱えられた私は足が地についておらず、前のめりのまま、力なく引きずられ、

この状態を作ることはできません。

「ブラックボックス」に書かれているタクシー運転手の証言、さらに伊藤詩織が警察で見た防犯カメラの映像に関する記述これらすべてを整合性の取れた内容で説明することは不可能です。

つまりこの記述も明白かつ完全な嘘です。

「ブラックボックス」の内容は嘘だらけです。

もし可能と主張する方がいらしたら説明をお願いします。

このブログを読まれた方は私の意見を鵜呑みにしないでご自身で「ブラックボックス」を読んで判断をしてください。

まだまだネタはありますよ!

当然ですが

つづく!

伊藤詩織事件17へ続く

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